家のリフォームは、築年数や延べ床面積などによって、直すヶ所や費用は大きく変わってきます。
つまり、家1件それぞれに条件が変わり、それらを考えてリフォーム計画が始まるのが、家のリフォーム。
新築を建てる時とは違い、「この位の家で予算はいくら位です!」と答えられないのが、リフォーム工事金額の難しいところですね。
しかし、私が現役時代、リフォーム部門で多数の家をリフォームしてきた経験から、家のリフォームをした方が良いヶ所や費用が、ある程度はわかることがあります。
以下の2点から、家のどこをリフォームしたら良いか判断できます。
●自分の年代(30代・40代・50代)からリフォームした方が良いヶ所を判断
●家の築年数からリフォームするべきヶ所をピックアップ
そこで、今回はあなたの年代別や家の築年別で、家のリフォームするべきヶ所や費用がいくら位かかるのか紹介します。
そして、リフォームを少しでも安くする方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次(もくじ)
年代別リフォームの成功のしかた!【30代・40代・50代】

リフォームは年代別で考えると、ある程度リフォームした方が良いヶ所が分かります。
これはあくまで建築業界40年の私の経験則からなので、必ず当てはまることではないと思います。
ただ、今までほとんどの方が年代別で考えた結果、リフォームをして満足しているのも事実ですので、参考にしてみてください。
30代のリフォーム計画

あなたが30代の場合だと、ご両親が建てた家をリフォームしようと検討しているのではないでしょうか。
ご両親が建てた家となると、築30年~40年くらいだと思います。
築30年以上の場合は、全面まるごとリフォームがおすすめ。
なぜなら、一部リフォームだけしてしまうと、築年数が古い家の場合は、またどこかリフォーム工事をする必要が出てくるからです。
●外部まわり(外壁、屋根全て)、間取りを直す
●各部屋床、壁、天井の仕上げ、出入り口ドア交換など
●給排水や給油配管などの、水まわり全ての新規交換
全面まるごとリフォームの予算は、家の総床面積で変わります。
参考までに、床面積35坪~40坪の場合で1500万~2000万円くらいになりますね。
全面まるごとリフォームをすれば、今後30年は住み続けることができるので、ぜひ検討してみてください!
さらに、ご両親の家をリフォームを検討しているのは、同居も検討していることが多いです。
その場合、候補にあがるのが二世帯住宅ではないでしょうか。
二世帯住宅も全面まるごとリフォームなら可能ですので、建て替える前にリフォームも、検討する価値はありますよ。
40代のリフォーム計画

40代が考えるリフォームは、あなたが若い時に建てた家と、親の家をリフォームする場合の2つのことが考えられます。
ここでは、あなた自身が若い時に建てた、家のリフォームを考えてみたいと思います。
あなた自身が建てた家の場合は、築年数15年~20年未満くらいではないでしょうか?
その場合だと、住宅ローンが残ってることもあり、リフォームする費用と合わせて考えていかなければなりませんね。
残っている住宅ローンも考慮して、リフォームのためにいくら借入れできるのか、自己資金はいくら用意できるのかで、リフォーム工事金額も決まります。
正確には、決まったリフォーム工事金額で、どこまでリフォームできるかが決まると言えるでしょう。
しかし、家の築年数は20年未満だと思うので建物はまだまだしっかりしてるため、そこまで大きなリフォーム工事はしなくて大丈夫です。
築20年未満の家は、部分リフォームで済むことが多いので、工事金額もそんな大きくことはりません。
50代のリフォーム計画
50代が考えるリフォーム計画は、家の築年数も25年以上の場合が多く、大幅なリフォームが必要だと思われます。
築25年以上の場合は、数年後にまたリフォームするようなことがないように、全面まるごとリフォームがおすすめ。
つまり、あなたにとって最後の家づくりになると思います。
まるごと全面リフォームとなると、30代のリフォーム計画と同じになります。
リフォーム費用は、総床面積35坪~40坪で1500万~2000万円くらいですね。
しかし、50代の場合だと、家族構成なども変わっているのではないでしょうか?
お子さんと同居を考えた2世帯住宅も視野に入り、そうなると増築を検討する必要があり、そのぶん費用も高くなります。
どこをリフォームするかの最終決定はプロに相談しよう
家のリフォームはあなたの家の状態により、リフォーム工事の規模は変わるのは当然ですよね。
なので、まずはプロに相談するのがベストになります。
築年数別でリフォーム予算がどれくらいか考えてみよう!
次は家の築年数で、どこまでリフォームする必要があるのか、そして費用がある程わかってきます。
築年数別で、リフォームが必要なヶ所と、それに掛かる費用を表にしましたので、あなたの家の築年数と照らし合わせながら、参考にしてください。
築年数別リフォーム費用の内訳

ここでの費用に関しては、30坪一戸建ての住宅で想定しています。
築5・10・15・20・25年にそれぞれ別けて、リフォームするべきヶ所を表にまとめましたので、あなたの家の築年数と照らしあわせてみてください。
もちろん、費用は各施工会社によって変わってきますので、目安として参考程度にご覧ください。
築年数別表のみかた
青文字→必要なことが多い内容(必要工事)
緑文字→希望が多くある内容(推奨工事)
赤文字→必要工事+推奨工事の合計金額
【築5年の場合】
工事名称 | 金額 |
クリーニング代(必要工事) | 70,000円 |
畳表替え(推奨工事) | 42,000円 |
総合計金額 | 112,000円 |
【築10年の場合】
工事名称 | 金額 |
クリーニング代(必要工事) | 70,000円 |
畳表替え(必要工事) | 42,000円 |
ビニールクロス張り替え(推奨工事) | 550,000円 |
外壁補修(推奨工事) | 810,000円 |
屋根補修(推奨工事) | 50,000円 |
必要工事合計金額 | 112,000円 |
総合計金額 | 1,410,000円 |
【築15年の場合】
工事名称 | 金額 |
クリーニング代(必要工事) | 70,000円 |
畳表替え(必要工事) | 42,000円 |
ビニールクロス張り替え(必要工事) | 550,000円 |
外壁補修(必要工事) | 810,000円 |
屋根補修(必要工事) | 50,000円 |
温水洗浄便座交換(必要工事) | 60,000円 |
ユニットバス交換(推奨工事) | 900,000円 |
給湯機交換(推奨工事) | 230,000円 |
洗面化粧台交換(推奨工事) | 150,000円 |
必要工事合計金額 | 1,782,000円 |
総合計金額 | 3,062,000円 |
【築20年の場合】
工事名称 | 金額 |
クリーニング代(必要工事) | 70,000円 |
畳表替え(必要工事) | 42,000円 |
ビニールクロス張り替え(必要工事) | 550,000円 |
外壁補修(必要工事) | 810,000円 |
屋根補修(必要工事) | 50,000円 |
温水洗浄便座交換(必要工事) | 60,000円 |
ユニットバス交換(必要工事) | 900,000円 |
給湯機交換(必要工事) | 230,000円 |
洗面化粧台交換(必要工事) | 150,000円 |
キッチン交換(推奨工事) | 650,000円 |
トイレ本体交換(推奨工事) | 120,000円 |
フローリング工事(推奨工事) | 450,000円 |
必要工事合計金額 | 3,062,000円 |
総合計金額 | 4,282,000円 |
【築25年の場合】
工事名称 | 金額 |
クリーニング代(必要工事) | 70,000円 |
畳表替え(必要工事) | 42,000円 |
ビニールクロス張り替え(必要工事) | 550,000円 |
外壁補修(必要工事) | 810,000円 |
屋根補修(必要工事) | 50,000円 |
温水洗浄便座交換(必要工事) | 60,000円 |
ユニットバス交換(必要工事) | 900,000円 |
給湯機交換(必要工事) | 230,000円 |
洗面化粧台交換(必要工事) | 150,000円 |
キッチン交換(必要工事) | 650,000円 |
トイレ本体交換(必要工事) | 120,000円 |
フローリング工事(必要工事) | 450,000円 |
間取り変更工事(推奨工事)※1 | 1,000,000円 |
必要工事合計金額 | 4,282,000円 |
総合計金額 | 5,282,000円 |
※1:2部屋を1部屋に間取り変更した場合の金額
この表の外壁、屋根のリフォーム工事は塗装を想定した金額ですが、築25年以上になると、外壁材のモルタンが浮いていたり、屋根材の鉄板がサビているなどダメになってきます。
その場合は、外壁を新規ではり直し、屋根の葺き直しが必要。
値段としては、30坪の家で外壁が外壁サイディング変更で140万円、屋根で金属屋根の重ね葺き工事で55万円くらいの費用になります。
このように、あなたの家の状態によって、修繕費は大きく変わってきます。
リフォーム費用は建築代金以外にも諸費用も考えよう!
家のリフォームの費用は建築代金ばかりに注目されがちですが、つい忘れがちになるのが諸費用なんです。
たとえば、全面まるごとリフォームの場合だと仮住まいに住むことになり、それにかかる家賃や引っ越し費用が必要になります。
他にも家を新しくしたことにより、家具も取り替えたりしますよね。
なので、家のリフォームをする時は、諸費用もしっかり考慮して、計画づくりをしましょう。
家のリフォーム費用は、建築代金+諸費用=リフォーム工事代金
このことを忘れずにしましょう。
建築費以外の諸費用があるかは、こちらにくわしく紹介してますので、参考にどうぞ。
まとめ
年代別と築年数別で家のリフォームを考えてみましたが、もちろんこれが誰にでも当てはまることではありません。
あなたの家のリフォーム計画は、リフォームする施工会社に相談するのがベストです。
よりハッキリと、どのようにリフォームするべきか分かるようになります。
あなたの家の状況を伝えて、プロの意見を聞くことから家のリフォームはスタートします。
ただ、相談する施工会社をどこにしようか迷ってしまいますよね。
そこでおすすめしたいのが、まずは複数社のリフォームプランを集めることです。
沢山のプランを集めて比較してみることで、あなたにとって理想のリフォームの仕方が見つかるようになります。
そして見積書も出してもらうことで、どこが一番安くリフォームしてくれるかも簡単に分かりますよ。
複数社を比較することは、損することなく納得できるリフォームができるのです。
ただ、工務店やハウスメーカーに、一社一社に地道に問い合せして、リフォームプランを集めるのは一苦労だと思います。
そもそもリフォームをしてくれる施工会社が、どこなのか探すのも大変ではないでしょうか?
しかし、わざわざ施工会社を調べる必要もないし、一社一社に問い合わせる必要はないんです。
それは、タウンライフというリフォームプランを、一括オーダーできる便利なサイトがあるからです。
無料で5分もあれば、まとめて複数社のリフォームプランが貰えちゃいます。
リフォーム計画のスタートに利用することがおすすめですよ。
▼家のリフォームには、こちらも参考にどうぞ!▼